TMの研究プロジェクト

超越瞑想に関する最初の研究は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とハーバード大学で行われ、その論文は1970年と1971年に「サイエンス」と「アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー」に掲載されました。それ以来、TMに関する380件の研究が査読のある科学誌に公表されています。

特に、健康に対するTMの効果を調べるために、アメリカ国立衛生研究所は、20年以上にわたって2500万ドル以上の研究助成金を提供し、ジョージア医科大学、ハワード大学病院、米国心臓協会において、高血圧や心臓病に関する研究が行われてきました。

■心臓病に関する研究結果
heartattackstroke2
超越瞑想を5.4年間続けた心臓病患者のグループは、健康教育を受けたグループと比較して、死亡、心臓発作、脳卒中の発生率が48パーセント低いことがわかりました。Schneider RH, Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes, 5:750-758,2012

2012年11月14日のタイム誌は、この研究を「瞑想で心臓発作と脳卒中のリスクを減らすことを証明した、これまでで最も説得力のある研究」と評しています。

以下のビデオでは、アメリカのテレビ番組「ドクター・オズ・ショー」のオズ医師(心臓外科医)が、心臓病に対する超越瞑想の効果について解説しています。

■高血圧に関する研究結果
2013年に、アメリカ心臓協会は、様々な種類の瞑想法やリラクゼーション法を対象にした最新の臨床試験を検討し、「血圧を下げる代替的アプローチ」と題する報告書を発表しました。その報告書の中で、血圧を下げる効果が確認された瞑想法は超越瞑想だけであり(TMの評価:クラス IIb, 証拠レベルB)、その他の瞑想法は推奨するための科学的証拠が十分ではない(他の手法の評価:クラスIII、証拠レベルC)と述べられていました。

■ハワード大学病院で行われた高血圧の研究のニュース

その他の研究プロジェクト

TMを採用した学校、軍隊、刑務所では、数年間にわたって、その効果を測定する研究調査が行われ、同時に、TM採用後の変化を記録したドキュメンタリービデオが制作されています。

米国オレゴン州刑務所の研究

2009年に、オレゴン州更生局は、リスクの高い受刑者に対する超越瞑想の効果を調査する研究を始め、2011年春までに93人の受刑者と、刑務所長、主任医務官、主任調査官、教戒師を含む16人の刑務所職員が超越瞑想を学びました。

「瞑想を始める前、私は気が短くて、些細なことにすぐにカッとなって怒りを爆発させていました。しかし今は、何かあると、椅子に座って、少しの間ゆっくりと呼吸をして、小休止します。すると、どんな状況にも我慢することができ、すべてのことが自分が望む方向に進んでいくようになるのです。──レダリウス(オレゴン州立刑務所の受刑者)」

■ドキュメンタリービデオ

■オレゴン州立刑務所の研究結果
ptsd-study
オレゴン州立刑務所の男性受刑者181人を被験者とした無作為化比較試験において、超越瞑想を実践した被験者は、対照被験者と比較して、四カ月間で、不安、抑うつ、解離、睡眠障害などのトラウマの症状が約45%減少したことが明らかになりました。(詳細Nidich S, The Permanente Journal 2016 Fall;20(4):16-007.

サンフランシスコのヴィジテーションバレー中学校の研究

サンフランシスコで最も欠席率や停学率が高く、最も学業成績が低かったヴィジテーションバレー中学校が、2007年にTMを採用した後、停学者数は45%減少し、出席率は98%まで上昇し、テストの平均点が10%向上しました。そうした達成が認められて、2008年に、ジム・ダーキー校長は「全米で最も優れた中学校長」に選ばれ、現在サンフランシスコでは5つの学校が超越瞑想を取り入れています

■ジョージ・ルーカス財団が制作したドキュメンタリービデオ

■停学率の減少
san_schoole3

■出席率の増加
san_schoole1

■テストの平均点の向上
san_schoole2-1

ワシントンDCのキングベリースクールの研究

超越瞑想は集中したり、心をコントロールする必要のないので、集中力に問題のあるADHDの子供達でも行うことができます。そのため、言語や学習障害の子供達が通うワシントンDCのキングベリースクールでは、子供達をリラックスさせて、ADHDの症状を改善するために、超越瞑想を取り入れています。

「以前よりも静かで落ち着いていられます。興奮した状態が静まって安定してきました。友達が家に遊びに来るように、さそってくれるようになりました。──イアン(ADHDの生徒)」

■PBSニュース番組トゥ・ザ・コントラリー「超越瞑想とADHD」

■キングベリースクールの研究結果
decreased-adhd
この研究では、重度のADHDの症状をもった11歳から14歳の子供たちの脳波のシータ波/ベータ波の割合の変化を6カ月間にわたって表したものです。通常、ADHDの子供たちはこのシータ波/ベータ波の割合が非常に高いのですが、6カ月間TMを実習した後では正常な値に近づいています。それに伴って、子供たちの集中力、衝動を制御する能力、物事を組織する能力、問題を解決する能力に改善が見られました。他にも、学業成績が向上し、ストレスや不安が軽減し、怒りの爆発も減少しました。Mind & Brain, 2011, Vol 2, No 1.

ウガンダ共和国の難民キャンプの研究

コンゴの内戦から非難して、ウガンダの難民キャンプで生活している人々が、戦争によるトラウマを癒やすために超越瞑想を学んでいます。

「以前は深夜に目が覚めて、レイプされたときのことを思い出し、よく眠れませんでした。しかし、瞑想することで、私はその記憶から解放されて自由になります。それはまるで他人の記憶のようです。──女性の戦争難民(ドキュメンタリービデオより)」

■ドキュメンタリービデオ

■ウガンダ難民キャンプの研究結果
refugee-ptsd
コンゴ戦争の難民を対象とした研究調査によると、TMを学んだ難民の90パーセントが、30日後にPTSD症候がなくなるレベルにまで改善しました。Rees et. al. Journal of Traumatic Stress 26(2), 295-289, 2013

PTSDを患う軍人の研究

2012年から、アメリカのジョージア州にあるアイゼンハワー陸軍医療センターでは、PTSDを患う退役軍人の治療に超越瞑想を活用しています。

「軍隊では、人の死に直面したとき、それにどう対処したらよいか教えていません。しかし、どんな状況の中でも、瞑想すれば、心は落ち着いて、戦場においても、日々の生活においても、もっと効果的に行動できるようになります。瞑想はそれを内側から訓練します。──ジェイムズ・スラッシャー軍曹

■ドキュメンタリービデオ

■研究結果:アイゼンハワー陸軍医療センターでPTSDの治療を受けている現役軍人74人を、超越瞑想を行うグループと行わないグループに分けて、治療のための向精神薬の服用量を調査しました。その結果、1カ月目に薬の服用量が安定・減少、あるいは不要になった人は、瞑想したグループでは83.7%、瞑想をしなかったグループでは59.4%という結果が出ています。さらに6カ月後、瞑想をしなかった被験者は、瞑想をした被験者と比較して、症状がおよそ20%増加しました。(詳細)Vernon A. Barnes, Military Medicine, 2013; 178 (7): e836